フランス史上初の黒人芸人ショコラと、彼を支えた相方の白人芸人フティット。
「映画史上初めてスクリーンに登場した芸人コンビ」となり、万人を魅了した彼らの、愛と涙に満ちた感動の実話。
20世紀初頭、ベル・エポック期のフランス。白人芸人フティットと、黒人芸人ショコラによるかつてないコンビがサーカスで大衆の人気を集めていた。
彼らはパリの名門ヌーヴォー・シルクの専属となり瞬く間に一世を風靡するが、人種差別の根は深く、ショコラはその苦しみから逃れるように酒とギャンブルに溺れていく――。
映画の祖リュミエール兄弟がその芸をフィルムに収め、トゥールーズ=ロートレックがその姿をキャンバスに描くなど、数多くのアーティストに影響を与えた伝説の芸人コンビ「フティット&ショコラ」。本作は、奴隷の子として生まれながらもフランス史上初の黒人芸人としてスターに登りつめ、笑いで革命を起こしたものの歴史に名を残せなかったショコラの生涯、そして、誰よりもショコラの才能を信じ支えた相方フティットとのコンビ愛を、丁寧に真摯に描いた感動の実話。
本国フランスでは『最強のふたり』を超えるコンビものの感動作として大きな話題となり、エンターテインメント史から忘れられた存在だったショコラが、再び脚光を浴びるきっかけとなった。


2017年はショコラ没後100年!
映画となって甦った、忘れられた伝説の芸人の波瀾万丈な生涯。
ショコラことラファエル・パディーヤ(1868?-1917)が芸人として活躍した19世紀末~20世紀初頭のフランスは、「人間動物園」と称して植民地の有色人種が見世物になるなど人種差別がまかりとおっていた時代。そんな時代下で相方ジョルジュ・フティットとコンビを組み、「フティット&ショコラ」としてエンターテインメント界に革命を起こす偉業を成し遂げたショコラだが、その功績に反してショコラに関しての史料はほとんど残されていない。本作の原案となったのは、「ショコラ――歴史から消し去られたある黒人芸人の数奇な生涯」(ジェラール・ノワリエル著/集英社インターナショナルより絶賛発売中!)。ショコラについての希少な史料をもとにした伝記である。
ショコラの成功と転落の人生を映画化した本作は、差別を受け続けた彼の苦悩を描くとともに、ショコラを支えた相方フティットの“コンビ愛”と、周囲の偏見の目にさらされようとショコラに寄り添った妻マリーの”夫婦愛“をも映し出す。芸人としての輝かしい功績が、ショコラが深く愛されていた記憶とともに”映画“となって記録され、ショコラの名は没後100年を経てようやくエンターテインメント史に燦然と刻まれた。


『最強のふたり』でセザール賞主演男優賞に輝いたオマール・シーと、 チャップリンの実孫ジェームス・ティエレによる最高のコンビが誕生!
ショコラを演じるのは、日本でも大ヒットを記録した『最強のふたり』で黒人として初めてセザール賞最優秀主演男優賞を受賞したオマール・シー。
のびやかな身体を活かした“動”の演技に加え、ショコラの苦悩を “静”の演技で繊細に表現した本作は、彼の主演最新作にして新たな代表作となった。
相方のフティット役には、喜劇王チャーリー・チャップリンの実孫、ジェームス・ティエレ。チャップリンの娘ヴィクトリアと、「シルク・ヌーヴォー(新しいサーカス)」の旗手として知られるバティスト・ティエレを両親にもち、4歳からサーカスに出演していたというティエレは、まさにはまり役。観客を笑わせながらも、その素顔はまじめで人一倍孤独なフティットを見事に体現した。
監督は、自身も俳優であり『デイズ・オブ・グローリー』(06)でカンヌ映画祭最優秀男優賞を受賞したロシュディ・ゼム。
そのほか音楽のガブリエル・ヤレド、衣装のパスカリーヌ・シャヴァンヌなどヨーロッパを代表するスタッフが顔を揃え、ベル・エポック期を駆け抜けたアーティストの生涯を鮮やかに彩っている。

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